現代経済学の直観的方法 追加原稿のお知らせ
last update: 2010/07/26
 
 「現代経済学の直観的方法」のリリースから1ヶ月を経て、読者からの最初の反応がこちらに届き始めていますが、その中の一つに非常に興味深いご意見がありました。
 それは、確かにこの本によって経済学の最大の重要ポイントを把握できたように思うが、それを本当に納得するためには、やはりこの「コアの話」が現在の世界にどう適用できるのを是非知りたい、というものです。
 確かにもしこれが本で主張するように、本当に経済を理解するための最重要ツールだとすれば、現在起こっている一番大きな問題も、やはりこれを用いてずばり説明できるはずです。
 
 そして現代の経済世界で起こった一番大きな出来事といえば、やはり米国発の金融危機だということになりますが、実はこのコア概念を通じて眺めると、その難解な重要部分が驚異的にコンパクトな形になり、それが単に「強欲」の一言で片付けられない背景を持っていたことがわかるのです。
 今まではその本質部分は専門家でないとちょっと理解が難しいものだったのですが、そこがこれを用いると僅か数ページで理解できるようになり、そして一旦それが見えると、現在の経済世界全体の姿が遥かに良く見渡せるようになると考えられます。
   そのためその数ページ分を、本編に接続できる付録的な別稿として(ちょうど読者が駅のスタンドで夕刊紙を1部購入する感覚で)80〜100円程度で電子配布することを、現在検討中です。
 ページ数の点からは大体そのぐらいの価格になるのですが、ただ数十ページ分の内容を極限までコンパクトにするため、労力の点では相当なものとなり、そのため読者からの要望がある程度まとまった人数になることが確実になった時点で、本格的に取り掛かろうと思います。
 
 何といっても読者にとっては、そういう実例に即した解説は物事を理解する上で決定的な威力があるものです。特に技術系の方にとっては、この歴史的大事件がプロの経済学者からはどう見えていたかをここで理解しておくことは、今後のあらゆる出来事を把握する基礎になるはずで、それは一生の財産にもなると思われます。
 そのように双方にとって極めて有益なことであるはずなので、関心がおありの方は、読者数の確保にご協力いただければ幸いに思います。
 
>>「現代経済の直感的方法」電子書籍化のご案内      ↑トップページに戻る↑